看護学生必読!自己分析ってなんで必要なの?
- ななぱす 学生団体
- 2021年11月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年9月19日
こんにちは、ななぱすメンバーのぽにょです。 突然ですが質問です。大人はいつから大人なのでしょうか。 成人式をむかえたら?選挙に参加できるようになったら?お金を稼ぐようになったら? 成人式を終え、選挙にも参加して、アルバイトでお金も稼いでいるものの、なかなか自分を大人だと思えない私ですが、先日久しぶりに他学部に進学した高校の同期と再会して、同い年の友人がとても大人になっていると感じた出来事がありました。それは、友人が就活やインターンの話をしている時のことです。 「まだはっきりとしていないんだよ」と言いつつも自分なりの目標を持ち、それを語っている友人はとてもかっこよく、芯のある大人な存在に感じました。 そんな友人が眩しく、また羨ましくもあり、詳しく話を聞いているなかで出てきたワードの一つが“自己分析”。 看護学生のみなさんは自己分析をやったことはありますか? 聞いたことはあるけれど、やったことはない。 やったことはあるけれど、具体的にどんなことをやったか言語化は難しい。 ……そもそも自己分析ってやると何がいいんだっけ? この記事を通して自己分析について、なかでも“看護学生の自己分析”について、一緒に考えていただければ幸いです。
◎自己分析が出来ていると何がいいの?
自己分析の「じ」の字もわからない私が頼ったのは、書店で見つけた『絶対内定2023ー自己分析とキャリアデザインの描き方』杉村太郎、藤本健司著(ダイヤモンド社) という本です。
自己分析は多くの学生が就職活動の準備として取り組みます。
それは自己分析を通して志望動機や自己PRにより磨きをかけることで、企業へのエントリーシート、面接、社会人訪問への対策につながるからだ¹と筆者は語ります。
「え、企業?じゃあ看護学生の私には関係ないなあ」と思った方、ちょっと待った!
あくまで企業へとつながっているのは結果的にというお話で、大切なのはその手前です。
まえがきにおいて著者である杉村氏はこう述べています。
必要なのは「自己分析の結果」を知ることではない。心から自覚することだ。だから こそ自分ととことん向かい合うプロセスが重要なのだ。²
ではその重要なプロセスで何をするのか。
筆者は「自己分析とは『どんなオトナになりたいか』を考える作業でもある」³と表現します。
なりたい自分って何だろう、望む生き方って何だろう、そんな未来の自分を描くためにまずは自分を形成している過去と現在を見つめてみる。
そうすると自分の強みや弱みも見えてくる。
弱みから今の自分に足りていない部分が見えてくる。
足りていないものがわかるとそれを補う努力につながる。
そして自分の自信につながる。
どうやら自己分析は企業就職にとっていいもの、だけではないような気がしてきませんか?
◎自己分析と看護学生
本を読みながら自己分析をはじめてまず思ったことは、私も普通の大学生なんだなということでした。
なに当たり前のことを言っているんだと突っ込まれそうですが、私自身、大学生であるという肩書きより少し大きなフォントで看護学生という肩書きを持っていると感じていたのです。
良くも悪くもある程度決まったレールの上にいて、「看護学を学んでいる」と言うと、「何科に進みたいの?」と聞かれる。そんな経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。
看護について知識がある人でも「助産師とか保健師とかの資格は取るの?」と聞くことがあります。
私は看護学が大好きで、それを問われて不快に思うことは全くないけれど、周りの違う学部に進学した人とは何かが違うのだと思い込んでいました。
しかし、自己分析をしている私は確かに看護学生だけど看護学生ではないような面白い感覚でした。
別にやりたいことは「看護師」「保健師」「助産師」の三択ではもちろんなく自由で、もっと広く考えていいのだなと気付かされましたし、大事なのは職業や診療科を選ぶことではなく、自分が何を成し遂げたいかというところだと改めて感じました。
一所懸命にすてきな花を咲かせようと葉っぱについた虫を取り払ったり、出来たつぼみを保護したりするのに力を注いでいたけれど、よくよく考えたら根に水をやるのが一番大切なのでは?と気付かされた感覚、と言うと格好つけすぎですかね。
それに似たような感覚です。
看護計画の立案やアセスメントで相手のことを観察したり分析したりする機会はあっても、自分について考える機会はそう多くない看護学生。
だからこそ、自己分析は新たな発見のある実りの多い時間になるのではないでしょうか。
看護学を勉強するなかで、なんだか楽しい、なんだか面白そう、なんだかしっくりこない、なんだかわからないけど解決してみたい、そんな思いに出会ったことはありませんか?
その「なんだか」の答えは自分のなかにあるのかもしれません。
なりたい職業ではなくやりたいことって何だろう。
そう考える自分の原点ってどこなんだろう。
そんな自分の強みって何だろう。
自己分析に取り組むことでなりたい自分を見つけ、なりたい大人に一緒に近づいてみませんか?
(参考・引用)
1)杉村太郎、藤本健司著.絶対内定2023ー自己分析とキャリアデザインの描き方.ダイヤモンド社;2021.
2)同1)書
3)同1)書
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