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【イベントレポート】心療内科ナース うぃむさんによる心のセルフケア教室

更新日:2022年12月5日


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 2022年9月30日、「心療内科ナース うぃむさんによる心のセルフケア教室」を開催いたしました。

 現役心療内科ナースであり、看護師向けメンタルサポートを行うPlusbase inc.のCEOであるWim. サクラさんにご登壇いただき、患者を守る看護師自身のメンタルケアやWim. サクラさんの会社立ち上げまでの経験についてお話いただきました。

 参加者は20名、全ての参加者から「満足した」という回答をいただきました。感想では「医療者がまず自分を守ることの大切さを学んだ」「自分の状態を客観的に理解することや、自分ができたところに目を向ける重要性を学んだ」などの声が聞かれました。


◎Wim. サクラさんのご紹介

 Plusbase inc. CEO/看護師/認定心理士/健康経営アドバイザー/名古屋生まれのスリランカ人。 新卒ER(救急配属)時代、心と体のバランスを崩し最前線を離れる挫折を経験。「元々明るかった私が、なぜ?」という思いから心理学を学び、都内心療内科で看護師・認定心理士として、働く人の心のサポートを500人以上行う。一方で、直接救える人々の限界や、日本、特に医療業界の“働く人の心を守る仕組み“(EAP)の導入が遅れていることに疑問を持ちPlusbase inc.を設立。 現在は看護師向けメンタルサポート『Ns.be(ナースビー)』を開発中。


◎ご講演内容


・"患者さんを守る前に自分を守る術を学んでほしい”

 第一部では、心とからだの守り方について、セルフモニタリング・セルフケア・外部に

頼るの三つの方法を教えて頂きました。

 「ストレスを完全に打ち消すことはできないため、『どうやって和らげていくか、バランスを取っていくか』を知ることが重要である」、「自分自身ではどうにもならないこともあるため、そのような時は友人や知り合い、カウンセラーなど外部に頼ることも大切である」というように看護学生に向けてセルフケアの重要性をお話してくださりました。


・ナースを守るナースになるまで

 第二部では、ご自身の挫折の経験やそこからどのように今の活動を始めるに至ったのかをお話ししてくださいました。

 Wim. サクラさんは看護学部卒業後、夢だった救命救急の場に就職し高い目標と熱意を持って働き始めましたが、自分の理想とできないことが多いという現実のギャップに苦しみ、心を病んでしまったそうです。

 この挫折から、改めて自分の好きだったことや楽しかったこと、そして「嫌なこと、苦手なこと」を考えなおし、自分の進みたい道を見つけることができたそうです。このことから、今実習を行っている看護学生にはぜひ実習中に自分の改善点だけに目を向けるのではなく、自分が楽しかったこと、嫌だったことを書き留めておいてほしいとお話されていました。

 また、新人時代や実習中にはできないことが多いのは当たり前です。そして、看護師は患者さんの問題を見つけることが仕事であり、問題点を見つけるプロになってしまいます。だからこそ、「できなかったことに目を向けるだけではなく、できたこと・できるようになったことをちゃんと認めてあげてほしい」、「いいところを見つけるトレーニングを意識的に行う必要がある」とお伝えくださいました。

 そして看護学生に向けて、看護師として一生働かなくてもいいし、やめてもいい。戻ってきてもいい。つまり「看護師はゴールではなく、どこにでもいけるチケットである」という言葉を贈ってくださいました。



今後も、看護学生の皆さんが自分らしいキャリアを考えるきっかけになるイベントを企画していきますので、どうぞよろしくお願いします。


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