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看護×写真の道を歩むyumiさんが考える「好きなこと」の見つけ方

更新日:2022年9月2日




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 2021年11月12日に開催したイベント「看護学生のための未来の描き方講座」の記事です。(yumiさんが歩んできた道を書いた記事はこちら)「登壇者yumiさんのように好きなことを活かした働き方は素敵!だけど、自分のやりたいことや好きなことがぱっと思い浮かばない」と思う方も少なくはないのではないでしょうか。今回のイベントでは「好きなことの見つけ方」さらに「向き合い方」までyumiさんに語っていただいています。そして、yumiさんが撮影した素敵な写真もぜひご覧ください。


作成者:みかん



1)好きなことを見つける


 好きなことを見つけるには、まず前提として自分の「嫌いなこと」も理解することが大切だとyumiさんは言います。しかし、何もしなければ自分の「好きなこと」だけではなく「嫌いなこと」さえも分からないままです。みなさんにとっての「好き」や「嫌い」も自分の経験や見聞きしたことを通して培ったものではないでしょうか。看護×写真という独自の道を歩んでいるyumiさんはどのようにして「好きなこと」を見つけたのでしょうか。見つける上で欠かせない4つのことをお話しいただきました。

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①やってみたいことはとにかく行動、まず挑戦


 何となく「やりたい」とだけ思っているとすぐ忘れてしまい、そもそも「やりたい」と思ったこと自体も忘れてしまいます。友達と「いつかご飯に行きたいね」と話をしても、結局行かないことが多いことを例にyumiさんはお話をしてくださいました。思い当たる節がある人も決して少なくないように感じます。

 「思い立って行動する人25%、継続する人5%、何もしない人70%」とよく耳にします。やってみたいことを行動に移すことは一見簡単なように感じますが、やってみたいと思った自分の気持ちを大事にし、素直に挑戦できることは誰にでもできることではないように感じます。だからこそ「やりたい」と思ったときにすぐ「いつやるのか」に変換することが大切だそうです。



②行動をしてみた感情や気づきを言語化


 やってみたいことに挑戦しただけでは、「いい思い出だった」「自分には合わなかった」と何となく思って終わってしまいます。そこで、常に「何で」の視点を持ちながら行動をしてみた感情や気づきを言語化することが大切だとyumiさんは言います。

 例えば写真撮影が楽しいと思うのなら、何で楽しいのかまで掘り下げていきます。yumiさんの場合、撮影をすることで写真を見た人に笑顔になってもらえることが嬉しく感じるために写真撮影が楽しいそうです。このように、「何で嬉しいのか」「何で悲しいのか」など自分の感情を掘り下げていくことで、自分がどんなときに喜べるのか、どんなときに寂しく感じるのかがはっきりするのだとお話しいただきました。


③やりたいこととやれることを区別


 yumiさんはお話の中で、できるけどやりたくないことは極端に言えば自分の嫌いなことなのだと語ってくださいました。だからこそ、できるけどやりたくないことは素直に「やらない」と言うことが大切だそうです。

 筆者自身も頼まれたら何でも引き受けてしまう傾向があり、「やらない」ときっぱり言うことはなかなか難しく感じます。しかし、できるけどやりたくないことを少しずつ減らしていくことで、結果的に周りからの依頼も自分のやりたいことに近づいていくそうです。何でもかんでも引き受けるのではなく、「やらない」と断る勇気も大事なのだと気づかされました。


④自分と向き合う


 自分と向き合う中で、自分はどんなときにモチベーションが上がるのか、どんなときに力が出るのか知っておくのが大事だそうです。yumiさんでも好きなことややりたいことをやっていても「疲れた、やりたくないなあ」と思う時はあるようで、そういう壁を乗り越えるためにも自分をコントロールする方法を知っておくことが必要なのだとお話しいただきました。

 例えばyumiさんの場合、目の前の人の笑顔を見ることがモチベーションに繋がるため、大変な写真の編集作業の際には、写真を見て喜んでくれた人の笑顔を思い浮かべると頑張れるそうです。自分と向き合うことで自分を上手くコントロールすることができるようになるからこそ、自分と向き合うことは大事なのですね。


好きなことを見つけ、とことん追い求める姿は素敵です。一方でそこには様々な側面があることをお話しいただきました。



 

2)好きなことの落とし穴


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①過剰な期待をしてしまう


 好きなことだからこそ理想が大きく膨らみ過ぎてしまい、理想と現実のギャップの大きさに落胆してしまうことがあるとyumiさんは語ります。確かに、自分の好きなことは良い側面ばかりに目が行きがちになってしまい、どうしても視野が狭くなってしまいます。好きなことから一旦距離を置いて俯瞰的に見てみることも大切ですよね。


②嫌いなことへの忍耐力が弱まる


 「嫌だ」と思うようなことがあったとしても、続けたからこそ分かること、見えてくる楽しさがあるのだとお話しいただきました。yumiさん自身、病棟看護師になって1年目はすごく辛く、逃げようとしたこともあるそうです。しかし、続けていくうちに1人でできる看護技術も増え、だんだん看護がすごく楽しくなっていき、続けてきて良かったと思えるようになったと言います。多少「嫌だ」と思うことでも、そのときの感情だけで決めつけずに、一旦続けてみるのも大事なのかもしれません。


③1を嫌だと思ったときに残りの99を否定してしまう


 何かに対してネガティブなイメージを抱いてしまうと、そのもの全体を否定してしまいがちです。例えば、「病院実習って嫌だなあ」と思ったときに看護師って大変な職業なんだと拡大して解釈してしまうのはもったいないとyumiさんは語ってくださいました。病棟看護師だけではなく、訪問看護師や企業看護師など看護の世界は広いです。病院実習で見る世界はほんの一部で、その一部だけを見て決めつけてしまうのではなく、他の部分にも目を向けてみることも大切なのだと感じました。




3)yumiさんの写真📸


 さて、ここからはyumiさんの写真とそのエピソードも素敵だったので紹介させていただきます。


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 患者さんの夢を叶えるために活動されているトラベルドクター(TRAVEL DOCTOR | トラベルドクター (travel-doctor.jp))の伊藤玲哉さんが、余命の短い患者さんの「最後に水族館に行きたい」という思いを叶えるためにみんなで水族館に行った写真だそうです。エピソードを聴きながら写真を見るとより深い想いが湧いてきてしまいますね。


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 祖母の余命があと1か月で、このままだと祖母に晴れ姿を見せられないとお孫さんが企画した家での結婚式。かなえるナース(かなえるナース | 夢を叶えるプライベート看護サービス (ha-re.co.jp))の前田和哉さんがプロのウエディングプランナーやお花屋さん、ドレス屋さんなど色んな人を集めて作りあげたものだそうです。先ほどの水族館での写真も含め、病気を抱えている人でもやりたいことを諦めずに叶えられた瞬間を切り取った写真を見ると当事者でなくても自然と温かい気持ちになります。


 その他、yumiさんは病院の待ち時間を楽しめるようにアスリートの笑顔展を行ったり、コロナ禍でマスクやフェイスシールドをした医療従事者への恐怖を軽減し、病院の裏側も知れる病院のまなざし展などの写真展も行ったりしています。yumiさんの写真をもっと見たいという方は後述するyumiさんのプロフィール欄からホームページやinstagramをぜひ覗いてみてください。




yumiさんのプロフィール


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学生時代「看護学生カメラマン」として活動。看護×カメラマン×スポーツに興味を持ち、病院にて「アスリートの笑顔展」を開催。

現在は病棟看護師として勤務する傍ら、休日に撮影活動を行っている。人の笑顔や生き生きとしている姿を撮ることが好き。

【yumiさんの各種SNS】 ・Instagram(@ysmile.photo)

・Twitter(@ym_cheesecake)

・note(@ym_photo)

・HP


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