狭い環境で悩んでいた私が、学生団体の活動で得た刺激【ななぱすメンバーの声Vol.2】
- ななぱす 学生団体
- 2022年7月18日
- 読了時間: 6分

第2回、学生団体なないろ看ぱす(ななぱす)のメンバー紹介です。
今回紹介するメンバーは医学部6年のもんさん。
ななぱすでは、唯一の医学生です。人事部・団体運営に関わり、ななぱす全体の環境づくりに積極的に取り組んでくれています。
また、持ち前のコミュニケーション能力や質問力を活かして、ななぱすメンバーへの面談を担当しており、メンバーが悩んだ時には親身に相談に乗ってくれます。
そんな彼女へななぱすに入ったきっかけや魅力を聞いてみました。
文章:代表ちゃん
学生団体なないろ看ぱす(ななぱす)にいる理由
ななぱすに入ったきっかけは、団体設立時に代表に声をかけられたことでした。
もともと、他の学生団体で代表やほかの看護学生と親しくする中で、看護学生の真面目さや優しさに感動して、「頑張っている看護学生の力に少しでもなれたら」と思い、加入を決めました。
所属し続けている1番の理由は、ななぱすのメンバーが好きなことです。コミュニティとして仲がいいことはもちろん、メンバー全員がななぱすという場所で、自分を見つめて様々なことを考えて頑張っている姿を見ることが好きです。加入したきっかけは「メンバーを応援したい」ということでしたが、いつの間にか私も日々刺激をもらっています。
医学生にも関わらず、看護学生が運営主体であるななぱすにいることを疑問に思われることも多いのですが、その根底にあったのは、「医学部という狭い環境から脱したい」という強い思いでした。 将来医師として多くの医療者とコミュニケーションを取って働くにも関わらず、私がいた環境は、医学部という狭い環境で同じ学問を学んでいる学生間だけでコミュニケーションが完結する場所でした。
その環境に居続けることに疑問をもち、学生のうちから様々な人と関わることが大事だと考え、縁あって辿り着いたのが「ななぱす」だったんです。
また、私は医学部や看護学部、薬学部など学部で人を区切るのではなく、「その人がどのような価値観を持っているのか」「今までどのようなことを考えてこの道を選んできたのか」という目線で人を見ることが大切だと思っています。
その点で、ななぱすは自分の将来に向けて様々な挑戦をしていたり、一生懸命に考えていたりする人たちが集まる環境であり、看護学生としてではなく、一個人としてメンバーを見ることが面白く、それも医学生の私が看護学生のための学生団体に所属し続ける理由です。
今取り組んでいること
今は主に、人事部として新しいメンバーの採用や団体内のコミュニケーションを促進することに取り組んでいます。
まず、採用については、新しいメンバーを入れることでななぱすにいい刺激を取り入れることを大切にしています。自分の将来に向けて一生懸命考え、さらに挑戦したいと考えている学生が団体に入ることで、新たな化学反応が起きることもあるので、大変面白いです。
私自身、新メンバーとのコミュニケーションを通して採用時からの変化や成長を見ることはやりがいを感じます。
また、メンバーにも私と同じように他人の考え方や一生懸命頑張っていることを聞いて常に刺激を得てもらえるような環境を作っていきたいと思っています。
そのような思いから、オンラインで飲み会を企画して楽しく交流する機会を作ったり、討論会といって毎月異なるテーマについて議論しあう機会を企画したりしています。
メンバーからは、「他の学生が考えていることを知るだけでなく、話すことを通じて自分の考えも言語化でき、自分を知る機会にもなった」という声をもらうこともあります。コミュニケーションを通して刺激と楽しさが感じられる環境を作っている実感もあり嬉しいです。

ななぱすで得られた2つのもの
1. コミュニケーションに活きる「質問力」
人事部としてメンバーの面談や新メンバーの採用面接をしていると、相手がどのような考えをしているのか、どうやってその考え方に辿り着いたのかを引き出すことが求められます。
質問を投げるというのは意外と難しく、質問の仕方によって相手の奥深くにある考え方に辿り着くことができ、本人自身でさえ気が付かなかった一面に気づくこともあるんです。一方で、何も相手から引き出せず話が終わってしまうこともあります。うまく相手の話を引き出せると、相手の成長にも繋がることがあり、それができたときは非常に楽しいです。
また、この「質問力」は、ななぱすの活動だけでなく、日常生活や医療現場でも必要な力として重要視しています。
日常生活の人間関係はもちろん、医者として患者さんの声を聞いて医療を提供するためにも、医療者間で齟齬のないコミュニケーションをとるためにも、相手の考えていることを端的に知る質問力は医療者として今後働くうえで必要だと考えています。また、相手を深く知ることにより、信頼関係を築きやすいと日々の生活からも感じます。
質問力だけでなく、ななぱすの活動で得られることは、ななぱす以外の環境で活きることばかりだと感じますね。
2. キャリアをともに考える仲間の存在
また、キャリアをともに考える仲間もななぱすの活動の中で得られました。
私はずっと、「将来どんな医者になりたいんだろう」と悩んでいました。
具体的な解決策を見つけることができず、ずっとモヤモヤしていたんです。
キャリアを考え続けることは終わりがなく苦しさや辛さを感じるものだと思っています。
しかし、ななぱすに入って同じように将来に対して悩む人の存在を知ることができ、「将来について悩んでいるのは私だけじゃない」と感じることができました。
加えて、ななぱすのメンバーは将来について沢山悩んで自分なりの答えを持っている人も多く、分野は違えど悩みや自分なりの考えを共有しあえる仲間がいたことは大きな刺激になりました。
私にとって、ななぱすメンバーは自分自身について深く考えているからこそ、私の悩みを傾聴し、一緒に考え、新たな視点でアドバイスをくれるという安心感があります。
大学の友達には言えないような自分の将来の話ができるななぱすメンバーの存在は私にとって大きな支えです。
今後の展望
ずっと自分のキャリアについて悩んできましたが、つい先日1カ月間の学外実習を通してやっと自分のやりたいことを見つけられました。
しかしこれは、実習経験で得たことだけでなく、ななぱすで「私はどうしたいのか」をずっと考え続けてきた結果が出てきているのだと思います。
いつ自分の納得できるキャリアが見つけられるかは人それぞれですが、考え続けることが大切だと感じました。
やりたいことやキャリアが見えてきたので、あとはとにかく前に進んで行くのみだと思っています。また、やっと見つけた私のキャリアについて団体内でアウトプットして、私の考えがメンバーにとって刺激になったらいいなと思います。
最後に:自分らしいキャリアを一緒に考えてみませんか?

今回紹介したメンバーが所属している「学生団体なないろ看ぱす」は、全国各地の学生が集まり日々活動しています。
看護を活かしてキャリアを歩みたいと考えている人に向けて、イベントの開催やSNS運用、インタビュー記事の作成などを通して、看護にかかわる人の多様なキャリアのあり方や自分らしいキャリアを歩むための方法などを発信しています。
活動に興味のある方は、こちらから学生団体なないろ看ぱすでの活動についてのぞいてみてください。
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